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血液の機能や役割 Ⅷ

健康のために運動をする
心臓から動脈を通して送り出された血液は、あらゆる臓器に分配されていますが、この時の1分当たりの血液量を心拍出量と言います。

心拍出量(mL/分)=1回拍出量(mL)×心拍数(回/分)

で表されます。

安静時は毎分5リットル、運動時には毎分25リットルもの心拍出量となり、さらに運動時は心拍出量の約8割が活動筋へ配分されます。



静脈は伸展性が高く血液を保持しやすいという特徴があり、循環血液の60~70%が静脈内に存在しています。伸展性が高いということは血管をたくさん保持できるということなので、結果として運動する時に有利となります。体力があるほど伸展性が高いことはわかっていますが、どの運動で体力をつけるのが効果的かというところまでは、今の書物には書かれていませんので、世の中では、未だ分かっていないことになっています。



運動生理学とは、運動によって生じる身体の変化を観察し、その現象と仕組みを研究する学問です。健康のために運動をする…とは、運動すると身体の中では何が起っているのか?運動が健康維持増進に対し、どのような役割を果たしているか?を考えながら行わなくてはなりません。

体力があるほど静脈の伸展性が高いとありましたが、伸展性を高めるため同じ仕事率の運動であっても出力が低ければ、年齢や性別だけじゃなく、障害がある無いに関わらず誰もが安心して運動をさせてあげられる環境を提供することが出来るということになります。


血液の機能や役割 Ⅶ

病原体を防御
白血球は体内に侵入した細菌やウイルスなどの病原体から防御する働きをします。白血球は好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球という5種類の細胞に分けられます。好中球は細菌を丸ごと食べます。リンパ球は病原体を壊すミサイルである免疫グロブリンという蛋白をつくったり、免疫の司令塔として働きます。



発熱や喉の細菌で炎症を起こしたり、虫歯で歯肉が腫れていたりすると好中球が増えます。風邪などのウイルス感染では、白血球数は通常は基準範囲内かやや減りますが、ウイルスによってはリンパ球が増えることもあります。健康な人でもヘビースモーカーは白血球数が慢性的に多めですし、精神的ストレス、運動直後、月経などでも一時的に多くなることがあります。喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患がある人は好酸球が増加します。


血液検査をしないと分かりませんが、白血球数の著しい増加や明らかな分画異常がある場合には、白血病などの可能性もありえますので、医療機関に受診しなくてはなりません。特に、白血球数が数万にも増え、かつ、赤血球と血小板が著しく減っている場合には、直ちに受診する必要があります。


血液の機能や役割 Ⅵ

老廃物の運搬
血液は、老廃物を排泄するために、取り除いて処理する器官に輸送します。 血液は、腎動脈を通って腎臓の中へ流れ、腎静脈を通って外へ出てます。 腎臓で、尿素、尿酸、およびクレアチニンなどの物質が血漿からろ過されて、尿管の中へ入ります。 肝臓もまた、血液から毒素を除去します。 消化の間、肝臓は、ビタミンで補強された血液を浄化して、身体の他の部分に送り返します。



歳を追う毎に腎臓の働きが悪くなり、余分な塩分と水分の排泄が十分にできず、血液量が増加し血圧が上がって来ます。血圧が上がれば腎臓への負担が増え、ますます腎機能が低下します。国民の45歳以上の1/4が心配されていますから腎臓の働きを守るためにも血圧コントロールは重要です。

腎臓は無数の細い末梢血管から成っており、老廃物を含んだ血液は腎臓で濾過されてきれいになり心臓へ戻されますが、腎臓の働きが悪くなって血圧が上がると、末梢血管が硬くなり血液が流れにくくなり、末梢血管抵抗が大きくなって血圧はさらに上がります。

激運動をすることによって腎臓に入ってくる血液量が減り、酸素や栄養の供給が不足して腎臓機能が低下し逆に老化を早めてしまいますので、シニアになると、そろそろ軽運動に移行させた方が望ましいと思います。


血液の機能や役割 Ⅴ

血液を凝固させる
血管が断裂すると、血小板と血漿タンパク質が一緒に作用して失血を食い止めます。 血小板は、損傷した箇所に凝集して栓(プラグ)を形成します。 タンパク質は、フィブリンと呼ばれる糸を形成して、血小板血栓または血餅(けっぺい)を完成させます。



血小板の数が減少すると出血が起こりやすく、血が止まりにくくなります。 主な症状としては、あおあざができやすくなったり、手足に点状出血(細かい点状の皮下出血)がみられたり、月経量が多くなったりすることなどがあります。

血小板の減少は、骨髄で作られる血小板が少なすぎる場合や血小板が破壊されすぎたり、腫大した脾臓に蓄積されすぎたりした場合に発生しますので、運動することによって逆に悪くしてしまう場合がありますので、皮下出血やあざがよくみられる方には、血液検査を受けて頂くなど少し注意をした方が良いと思います。


血液の機能や役割 Ⅳ

体温調節
血液は、体中の熱を吸収し、分散させ、全身に分布させます。 血液は、熱を放出したり保存したりしてホメオスタシスを維持するのを助けます。 血管は、細菌などの外来微生物に反応する、および体内のホルモンや化学変化に反応すると、拡張したり収縮したりします。 こうした作用によって、血液と熱を皮膚表面に近づけたり遠ざけたりします。



血管の拡張や収縮は自律神経がコントロールしていますが、故意にコントロールさせる方法があります。例えば、下腹部を湯たんぽで温めると直接血液温度が上げられますので、血管が拡張して体温を高くする事が出来ます。また後頭部から首にかけて氷枕で自律神経を冷やすと身体が冷えてはいけないので体温を高く保とうとするホメオスタシス(人間の恒常性)によって血管を拡張して体温を高く保とうとします。


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