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肋間神経痛

2021年に入ってから帯状疱疹にかかり医療機関を受診している方が多くなっているとニュースで流れてました。原因としてコロナ発症で体力が落ちることも十分に考えられますし、コロナ禍でストレスが増えた人も多いことでしょう。外出制限や在宅勤務で運動量が減れば身体も弱り防衛体力とも言われる抵抗力が低下する可能性もあります。

ヨーロッパではワクチン接種後に皮膚反応を起こした症例がいくつか紹介されていましたので、巷ではワクチン摂取による副作用と言われていますが、科学的根拠が未だはっきりしていませんので、その問題は別として、水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化や単純ヘルペスウイルスの再燃が認められたとありました。日本人成人の9割以上には、水痘帯状疱疹ウイルスが体内に潜伏していて、帯状疱疹を発症する可能性があると言われていますが、我々の分野からは、その後に残る肋間神経痛について、緩和解消出来るプログラムを考案して行きたいと考えております。

以前は、肋骨の骨折やその後遺症として出現する場合、胸椎の圧迫骨折、胸部、背部の打撲による外傷による肋間神経痛がほとんどでしたが、水痘ウィルス(いわゆる水疱瘡)により、帯状疱疹及び肋間神経痛として出現するウィルス性によるものも含まれます。



我々が日頃から肋間神経と呼ぶ神経は、胸神経の前枝を肋間神経と呼びます。この肋間神経は肋間隙の上位肋骨の下縁に沿い、内外肋間筋の間を走行し、第1~6肋間神経は胸骨縁に達しています。胸骨とは胸の真ん中にある骨です。第7~12肋間神経は下位ほど、背中から斜に前下方に走り、内腹斜筋と腹横筋の間を通って身体の前中央(白線)へ達しています。つまり背中から上部は肋骨に沿って胸の前に、下部はお腹の前に神経が走っています。



身体を捻る動作に例えてお話ししますと、肋骨から骨盤にかけて斜め方向に位置する腹斜筋が貢献しています。腹斜筋は、胸骨を引き下げる役割もあり呼吸にも関連しています。腹部にコルセットのように巻き付いている腹斜筋の動作を鍛えることで肋間神経痛の緩和改善するばかりか、身体の健康維持にも効果があり、内臓の位置を適切な位置に強制し、腹圧や排便をサポートする役割も担うようになります。

また、脇腹と呼ばれるところにある外腹斜筋と外腹斜筋の深部付着している内腹斜筋が滑らかに動かせるようにすることは、くびれたウエストや逆三角形の身体を作るのに欠かせません。



腹斜筋のなかでも外腹斜筋を鍛えることで生まれるくびれは腹直筋を強調する働きがあります。腹直筋が浮き出たいわゆるシックスパックの状態の人であればそのシックスパックがより際立つようになります。腹筋をある程度鍛えあげたけれども、凹凸がなく迫力に欠けるという人は腹斜筋を鍛えることで改善される可能性が高いといえます。

コルセットのように腹部に巻き付いている腹斜筋は、鍛えることでお腹をコルセットのように締め付け逆三角形のボディラインを生み出します。屈強な大胸筋と三角筋などの大きな筋肉と、引き締まった腹部の筋肉というメリハリのついた体は腹斜筋を鍛えることなしでは手に入れることができません。

腹斜筋はその他の腹筋を構成する腹直筋や腹横筋と共に腹腔に臓器を収める役割を果たしています。鍛え上げられた腹斜筋はこの役割を果たし、臓器を適切な位置に収め代謝の増進や便秘の改善など多くのメリットをもたらします。それとは逆に腹斜筋が衰えていると代謝不良や便秘だけでなく、臓器が前方に出てくることでお腹の出た見た目的にもだらしない身体になってしまうので注意が必要です。

肋間神経痛予防改善のためのやまおく体操
肘かわし体操
肘かわし体操は、肩周囲の筋肉を刺激することができ、上半身でも大きな部分を占める三角筋周辺の筋肉群をしっかりして、姿勢の良い身体造りが出来ます。



また、ボクサーやラグビー選手の上半身を見てわかるように、肩周囲が盛り上がっていると思います。このような強くたくましい身体のアスリートは、逆に慢性的な肩こりに悩まされている方も少なくないので、なるためには、肘かわし体操のような三角筋周辺の筋肉群を刺激するトレーニングは、欠かせません。

腕の最上部に位置する上腕三角筋も同時に刺激出来るため、二の腕の振袖状態が、気になる方にも、お勧めです。

肘引き体操
肩を覆う筋肉(三角筋)は、上半身の中で、比較的体積の大きい部位です。三角筋は、前部・中部・後部に分けられ、全て肩関節を動かすのに異なる機能を持っています。



肘引き体操では、前部・中部・後部の全ての部分を鍛えられます。肩関節周辺の可動域を広げ、日常生活だけでなく、あらゆるスポーツにもお役に立てます。目線より上に、腕をあげることが、少ない一般の方には、三角筋を鍛えることで、なで肩等も解消されますので、衣装を着られても、姿勢良く、健康的に見えます。

立って膝内捻り体操
立って膝内捻り体操は、腰痛や肩こりなどお悩みの方にも、お勧めですが、運動不足や日々の生活で身体の硬さや重さを感じている方にも必見です。



バリスティックな動きによって内転筋、腸腰筋、深層外旋六筋を刺激するトレーニングです。

これらのやまおく体操を使った肋間神経痛予防改善のためのやまおく体操プログラムは…

肘かわし体操+肘引き体操を交互3~5周行って立って膝内捻り体操を1セット行うことを3~5周行うと良いのですが、動作に動員される筋肉量が少ないなど最初うまく出来ないこともありますので、肘かわし体操+肘引き体操を交互〜3周行って立って膝内捻り体操を1セット行うことを3~5周行うと良いでしょう。

また、出来そうでしたら、腕横振り(スツール)を試してみましょう。一般的にやられている三角筋の筋トレ種目のサイドレイズ 、アップライトローイング、 フロントレイズ 、ショルダープレスは、三角筋を縮めて硬くすることが出来ますが、筋肉はバネのようなものですので、バネの機能を損なうと疲れやすくなったり、三角筋鎖骨部の筋肉の働きとして肩を内に回す働きもあるため、猫背の方は巻き肩の状態で使うことになり、巻き肩を助長する恐れもあります。

三角筋は前部・中央部・後部に分けることができますが、従来の方法では仕組みと働きから考えても後部があまり鍛えることが出来ません。

野球やバレーボール、テニス等、肘を深く曲げずに腕を後方に引く動作がある競技は多いですので、重りを使って腕横振り(スツール)運動で三角筋後部をトレーニングしておくと競技力向上にもつながります。


アキレス腱

おでんのアキレスは、とても硬くて仕込みが大変な食材です。腱は、血管も少なく筋肉のようにトレーニングで意図的に太くすることが出来ませんから筋肉のように伸びません。

アキレス腱のストレッチ動作とは、下腿三頭筋のストレッチになります。筋肉が力強く収縮した時に神経反射によって硬く収縮し関節を縮めたりするのが腱の役目。足が地面に接地した瞬間に反対側の膝が支持側の膝に寄せる差し替え動作によって重心移動しています。

接地位置にも寄りますが、微妙に接地時間が長いのが怪我の原因だったりします。偶然にもスタッフの1名がスポーツ中にアキレス腱を断裂しました。非常に痛かったと思いますが術前術後のリハビリを通じて、身体の仕組み・働きを理解し健康生活に役立てることが出来ればと思います。

下腿三頭筋は、膝から足首までの下腿部分の後面にあるふくらはぎに位置する筋肉です。 下方では両者合してアキレス腱となり踵骨につく膝上から踵までの間に伸びている腓腹筋とすね部分とかかとをつなぐヒラメ筋から成ります。

足首の屈伸を行う際にも立位姿勢を保つときにも使われていますが、足の強力な屈筋で足を床に押しつけ爪立ちしたり、また歩行、走行、跳躍に際して踏みきることに役立っています。



小学校、中学校、高校、大学とずっと長年スポーツをしている方が、身体が成長するにつれ怪我や故障が多くなるのでしょう?。

少年期は少年なりに頑張って筋肉を使いスポーツをやっているはずですし、長年スポーツを継続して来ていますので、それなりの筋肉はできているはずですのに、大人になるに従って怪我や故障がはるかに多くなっています。

原因の1つに準備体操時にしっかりストレッチから始める習慣が残っているからじゃないでしょうか?

みなさんがされているストレッチは、静的ストレッチが多いかと思います。静的ストレッチの目的は、外から押して無理やり動かした場合のROM(関節可動域)の改善です。これを、他動的可動域(PROM :Passive Range of Motion)と呼んでいます。つまり、静的ストレッチは他動的可動域の改善を目的としています。

以前は、科学的に検証されたものが少なかったため、みんな健康になれる、スポーツのパフォーマンスが上がると思い込んで、真面目に静的ストレッチをされていたかと思います。ですが、ここ最近多くの科学者や有名のトレーナーさん、医療従事者さんが、静的ストレッチはパフォーマンスに悪影響を及ぼしていると言われ始めています。

その理由は、筋肉はバネのようなもの。伸ばされれば縮むものですから、ストレッチして伸ばしても動いて筋肉を収縮させたら元に戻るはずです。手のストレッチを元にした研究では、静的ストレッチの効果は、15分経てば、ほぼ無くなることを明らかにした論文も、いくつかありました。つまり、みなさんが、期待しているストレッチの効果は、持続していないことになります。



また、筋肉は伸ばしても縮みますが、筋肉と骨を繋いでいる腱は縮みません。では、ストレッチが、身体に良いのか?というと、もし腱が伸びて柔らかくなるとすると、筋力が伝わらなくなるんじゃないでしょうか?。

例えば、何か物を引っ張りたい時に、ゴムを繋いだ場合とケーブルを繋いだ場合、どちらが力強く引っ張れるでしょう?。ゴムを繋ぐと伸びて力がロスしてしまいますね。腱は、血管が通っておらず血液も通っていませんので、金属のように硬く伸び縮みするることはありませんが、ストレッチしても伸ばそうとすると、ゴムを伸ばした時に起こる力のロスが、起きるのではないでしょうか。同時に、筋力が下がると怪我のリスクが高まることも言われていますので、ストレッチは、怪我の原因になっているのでは?と疑われています。



怪我は、カラダの骨や靭帯、筋肉などの組織が耐えられる以上の力が掛かった時に起きます。他動的可動域(PROM :Passive Range of Motion)は、例えば、30°しか動かせなかった関節を35°まで動かせるようにすることが目的です。つまり、他動的可動域(PROM :Passive Range of Motion)を改善することで防げる怪我というのは、30°では過剰な掛かっていたけど、35°では掛からないような場合です。

では、捻挫をイメージしてみましょう。30°だったPROMが35°になったところで、足首にかかるのは同じ体重です。35°の方が、モーメントアームが長くなって若干、負担が大きくなります。根本的に、他動的可動域(PROM :Passive Range of Motion)は、怪我予防に関係ないと思いませんか?。

健康づくりに、怪我の予防に、静的ストレッチが効果的でない可能性が色々と考えられるということは理解いただけたと思うのですが、どうすれば、健康づくりや、怪我を防げるのか?考えてみますと、筋肉をきちんと動かせるようにする。カラダをきちんとコントロール出来るようにすることじゃないでしょうか。

怪我の多くは、怪我の起きるシュチュエーションを回避できなかったことで起きています。例えば、30°まで行くと可動域を超えて捻挫するならば、30°未満の間に筋肉が動いて引き戻せば怪我を回避できます。怪我するまでに筋肉が働く、引き戻すだけの筋力が、あれば怪我をしません。ですので、筋肉の弾力性を高めておく努力が必要です。





硬く感じるアキレス腱の予防改善のためのやまおく体操プログラム
前傾スクワット体操

前傾スクワット体操は、下半身の筋肉を中心に背筋や腹筋など全身の筋肉を効率よく鍛えることが、出来ます。



筋力アップ以外にも、基礎代謝の向上、成長ホルモンや、若返りホルモンの分泌、シェイプアップ効果など、健やかで美しい身体へ導く魅力がいっぱいです。骨盤前傾姿勢で行うと、通常のスクワット動作より、隣接する関節や組織が、その傾斜角に合うように働きます。




ひざパタンパタン体操
股関節 パタンパタン体操は、股関節周辺部や、お尻の横の筋肉を鍛えるためのトレーニングです。



股関節 パタンパタン体操は、太ももの内側、脚の付け根の股間に非常に近い内側部分周辺の筋肉である内転筋を刺激し、太ももの外側、お尻の横の筋肉である中殿筋、小殿筋等の外転筋群を刺激することができます。

垂れたお尻やゆるんだ太ももは、下半身の筋肉の衰えが原因。下半身を引き締めスタイルを良くするためには非常に有効的です。




座って斜め上体振り子体操
腹筋には、腹直筋と腹斜筋から、構成されています。腹斜筋は、腹直筋に比べ、刺激の与えにくい部位ですが、座って斜め上体振り子体操は、腹斜筋を刺激出来るトレーニングです。



脊柱起立筋や腰方形筋等も刺激できますので、正しい姿勢作りや、腰痛、背部痛予防につながります。背中のアーチをかっちり固定して、動作することが、大切です。体幹は、どの筋力トレーニングにも重要な項目ですので、鍛えておきましょう。




更に効果的なのは、前傾スクワット体操→ひざパタンパタン体操→座って斜め上体振り子体操を、繰り返し行うことを、お勧めします。このプログラムを3~5周行ってみましょう。




同じようは動作なのに、運動後に、どうして身体が、柔らかくなるのでしょう?
オススメ動画をご覧ください!


頭痛

頭痛を感じているのは脳ですが、脳が痛むと言うことはありません。 頭の皮膚やその直下にある筋肉や腱、あるいは頭蓋骨の表面を覆っている骨膜などは、痛みを感じますし、頭蓋骨の内側にあって脳を包んでいる厚い硬膜も、痛みを感じる組織です。

脳神経外科では、皮膚から硬膜までの脳の外側を包んでいる組織に局所麻酔薬を使って麻酔すれば、全身麻酔のように脳の組織を麻酔してしまうことなく、脳の手術を行うことが出来ます。ですので頭痛は、脳そのものの破壊で起こることはないということです。



硬膜の内側には、もう1つくも膜という薄くて頑丈な膜があります。その膜の下には脳を養う動脈が沢山走っていますが、これらの動脈のうち脳の下側にある太い動脈の壁は痛みに対して敏感です。脳腫瘍やくも膜下出血など、脳を壊す重大な病気が頭痛を起こすことは事実ですが、これは脳が壊されたから痛むのではなく、腫瘍が大きくなって腫れてくるために脳を包んでいる膜が引っ張られたり、もれ出てきた血液で脳の動脈の壁が刺激されたりして痛みを感じています。

皮膚、筋肉、腱、骨膜、硬膜、脳動脈のどれからであれ、頭の領域で感じられる痛みの感覚は、全て三叉神経という神経によって感じとられ、脳に運ばれます。脳の中に伝えられた三叉神経からの痛みの情報は、いったん脳から脊髄にまで下がってから大脳に伝えられています。



例えば、大脳の真下にある硬膜が刺激されると目の後ろが痛んだり、脳の下のほうを養っている動脈の壁が裂けたりすると、後頭部に痛みを感じたりということが起こります。大脳に伝えられて初めて痛みの感覚を自覚しますが、硬膜や脳動脈に由来する痛みの感覚情報は、痛みを自覚することはできても、身体のどこから来た痛みであるかを判別することが難しいです。

三叉神経はいったん脊髄にまで降りていきますから、頭の中の異常が、首の痛みとして感じられることも少なくありません。頭痛という症状に関しては、痛いと感じる場所に痛みの原因があるとは限りません。



胸鎖乳突筋は、首の筋肉の中でも大きく身体の中央側の胸骨頭側と鎖骨から始まる鎖骨頭側の2房に分かれています。首を曲げたり捻ったりする動作や頭の角度を曲げたり回旋させた状態で姿勢を維持する働きをしています。また首を動かすだけでなく呼吸も補助しています。

胸鎖乳突筋は、毛糸のセーターのように網目状の構造をしていて動きに合わせて伸縮する働きを持つ機能に異常が起こったり血流やリンパの流れが悪くなってくると、疲れて硬くなり、こめかみや眉間やおでこなど、顔と頭に痛みを引き起こしています。



胸鎖乳突筋はパソコン作業やスマホで疲労します。画面をのぞき込んだり、顔を左右に動かしたり、首を曲げて机の資料を見たりと知らず知らずのうちに酷使している筋肉です。パソコン作業だけでなく、睡眠時の顔の向きが、左右どちらかに傾くクセがある人も要注意です。

頭痛予防改善のためのやまおく体操プログラム
痛みが出ている頭や顔を、直接アプローチしたくなるところですが、痛む部位を温めたり押したり、シップをしても、残念ながらあまり緩和はしません。

原因となる前頚部にある胸鎖乳突筋のこわばりを解いて、弾力を回復するのが近道なので、首の動作と連動している部分の動きを良くするやまおく体操を行なって、総合的に良くしてみましょう。

足首コロコロ体操
足首コロコロ体操は、使い方を忘れている臀筋群やハムストリングを刺激するトレーニングです。股関節が、よりダイナミックに動くと血流が促され、むくみや冷えなどの症状も改善します。臀筋群やハムストリングが、骨盤を引っ張るので、腰痛のもとである丸腰や、その反動で、首や肩が、前に出る悪姿勢も改善します。ヒップラインも綺麗になります。



歩くという動作は、一見、股関節を前後に動かすように見えていますが、本来は、股関節を内側や外側に微妙に回旋させて移動しています。こうした関節の遊びが、あるため、正しい歩行や、美しい歩き方が、出来ます。臀筋群や、ハムストリングが、緩んでいると、股関節は、屈伸するだけの単調な動きになります。そうなると、太い脚と悪い姿勢が身についていきます。股関節捻り動作が、大切になります。

前傾スクワット体操
前傾スクワット体操は、下半身の筋肉を中心に背筋や腹筋など全身の筋肉を効率よく鍛えることが出来ます。



筋力アップ以外にも、基礎代謝の向上、成長ホルモンや、若返りホルモンの分泌、シェイプアップ効果など、健やかで美しい身体へ導く魅力がいっぱいです。 骨盤前傾姿勢で行うと、通常のスクワット動作より、隣接する関節や組織が、その傾斜角に合うように働きます。

腕上げ体操
腕上げ体操は、大胸筋に効果のある種目です。一般的な大胸筋トレーニングが、横方向に収縮刺激を加えるのに対し、この種目は、縦方向に刺激を入れることのできる数少ない種目です。刺激に変化をつけたい大胸筋の発達停滞期などにメニューに組み込まれることも多い体操種目です。



腕上げ体操は、大胸筋の拮抗筋である背中の筋肉・広背筋にも効果の高いトレーニングです。特に、ぶら下がり運動等以外での自宅背筋トレーニングでは、鍛えにくい広背筋側部にも効果がありますので、プチ逆三角形体型を目指す愛好家にとっても、重宝する種目として知られています。

足首コロコロ+前傾スクワットを交互に2~3周行った後に腕上げ体操を行なってみましょう。このプログラムを3~5周行ってみましょう。



やまおく体操
同じようは動作なのに、運動後に、どうして身体が、柔らかくなるのでしょう?


めまい

人の身体は、耳・目・筋肉からの情報を脳が総合的に判断してバランス(平衡感覚)を保っています。めまいの原因の多くは耳にあると言われていますが、耳(内耳)には三半規管というリンパ液に満たされた場所があり、身体が動くとリンパ液も揺れる構造になっています。リンパ液の揺れ=身体の揺れを意味していますが、気圧の影響を受けると身体が揺れていなくてもリンパ液が揺れてしまい、脳はこの情報を調整しようとしてめまいとして現れています。雨が多い時期で梅雨や台風の影響でめまいがするのは、低気圧の所為です。

細胞は、酸素と栄養によってエネルギーを作っていますが、寒さによって血管を収縮させてしまい、酸素と栄養を運んでいる血液の流れが悪くなります。血流が悪いといろいろな場所で支障が出始めるのですが、めまいの場合、問題となるのは耳や脳への血流不足です。 脳や耳は平衡感覚に大きく関与していますので、どちらに血液が不足しても、その機能が十分発揮できなくなる可能性があります。血流不足により脳や耳の機能が低下してしまうと、身体のバランスが取り難くなりめまいを生じやすくなります。 冬の寒い日にめまいがする原因は、血流の悪さの所為です。

最近の日本の気候は、春が短くなり季節の進みが早くなっていて、厳しい夏の暑さの期間が長くなっているため、気温の変化も激しく、服装で調整しようとしてもなかなか難しいとされています。自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの神経が相反する働きをしてバランスをとり、身体の調子を整えていますが、気温差のある時期では、自律神経は気温の変化に合わせようと頑張ってくれていますが、負担が大きくなると自律神経のバランスを乱してしまい、めまいを生じやすくなります。気温の変化も激しい時にめまいがするのは、気温の変化の所為です。



耳には、炭酸カルシウムの結晶の耳石のある耳石器、内耳に音を感知する蝸牛、回転を感知する半規管があります。重力や身体の方向など直線加速度を感知していて、頭を動かすとこで耳石が動き感覚細胞が刺激され、方向などを感知する仕組みとなっています。

めまいにも平衡感覚を脳に伝える前庭性めまい、貧血・内分泌障害・精神疾患・婦人科疾患・自律神経障害などからくる非前庭性(ひぜんていせい)めまいと種類があり、気温・気圧・血流がきっかけで生じていますが、実は運動によって予防解消することも出来ます。

どうして運動で予防解消出来るのか?解説致しますと、背部の筋肉の棘腕筋のうち頸椎と肩甲骨をつなぐ肩甲挙筋という筋肉があります。上位頸椎横突起を起始とし、下方やや外側に向かって走り、肩甲骨内側縁に付着していて、肩甲骨を上方へと引く作用があります。肩甲挙筋は頭と肩を結び、手綱のように頭部の上げ下げを調節しています。 頭を持続的に下げた状態は、肩甲挙筋に悪影響を与えますが、 肩甲挙筋が単独でダメージを受けるケースは少なく、僧帽筋とセットで悪くなっていることが多いからです。



肩甲挙筋はストレスに影響されやすい筋肉で、どちらか片方が悪くなるとふらつき感やめまいを感じ、ひどい場合は耳が詰まったような症状を引き起こしています。最近ではスマホを操作する人が増えてきており、頸部を前傾にしている時間が長くなっているため、上を向いたり後ろに振り向く際に作用する頭板状筋への負担まで心配されています。

めまい予防改善のためのやまおく体操プログラム

立って膝内捻り体操
立って膝内捻り体操は、腰痛や肩こりなどお悩みの方にも、お勧めですが、運動不足や日々の生活で身体の硬さや重さを感じている方にも、必見です。



バリスティックな動きによって内転筋、腸腰筋、深層外旋六筋を刺激するトレーニングです。

腕横振り体操
腕横振り体操は、肩の筋肉と首から肩甲骨に伸びる僧帽筋を刺激できるトレーニングです。

デスクワークを多く行う人は僧帽筋を使う機会が少ないため、姿勢が悪くなっていく可能性があります。僧帽筋が、しっかりと使えていないと肩こりや猫背の原因となります。肩の挙上の際に、僧帽筋に力が入り過ぎないように肩甲帯が、広がるようにしましょう。



間違った姿勢や1で上げて、2で降すなどの誤った動きをしてしまうと、意図しない筋肉にも負荷がかかってしまったり、慢性的に疲れやすくなったり、怪我の原因となってしまいます。姿勢や肘の角度に注意しながら行いましょう。

お尻上げ体操
お尻上げ体操を行うことで、下半身の筋肉を中心に背筋や腹筋など全身の筋肉を効率よく鍛えることができます。



筋力アップ以外にも、基礎代謝の向上、成長ホルモンや、男性ホルモンのテストステロンや、女性ホルモンのエストロゲンを作る若返りホルモンのDHEAの分泌、シェイプアップ効果など、健やかで美しい身体へ導く魅力がいっぱいあります。

この3つの体操を3〜5周行ってみましょう。

同じようは動作なのに、運動後に、どうして身体が、柔らかくなるのでしょう?


ストレートネック

はるか遠くに見えた山頂に、数時間後に到達できた時に、改めて人の持つ歩くという機能の素晴らしさを再認識することが出来ます。山歩き・ハイキングの時の歩き方に注目すると、なるべくエネルギーの消耗や筋肉への負担を少なくするため、歩幅を狭く、足の接地時間短くして歩きます。こんな綺麗な光景を目に出来ますから、お散歩も辞められませんね。

背骨は、人にとって大黒柱であり、大切な機能を果たしています。無理して負担をかける生活を強いると、歳を取り、筋肉が、痩せてくると、様々な身体の不調に見舞われるようになります。四つ足歩行が、二足歩行になったという説が、ありますが、もし、それが、本当であれば、背骨と骨盤の働きにも違いが、出て来たと考えられます。



魚の背骨は、全体にほぼ同じ形の椎骨が、重なっていて、全身を波立たせて泳ぐのに適した骨格であることがわかります。丘に上がって地上での暮らしに適応する中で、頚椎や腰椎などの肋骨のない部分が、生じました。肋骨が、ない部分は、よく曲がりますので、首を大きく動かして視野を広げたり、腰を前後に曲げ伸ばしして地面を疾走出来るようになっていったのだと思います。



直立姿勢になったことで、背骨への負担が、増大し、首や腰に負担が、集中したと 考えられます。コレが、首コリや腰痛の原因だと考える説もあります。四つ足歩行 だった頃の背骨は、梁のように胴体を横に貫き、内臓が、ぶら下がっていましたが、 直立姿勢になることで、背骨が柱となり、 内臓の重さを支えるために、骨盤が、ボール状になったのではとまで言われています。このような進化に関しても、脳・脊椎 の制御や抑制によって何らかの作用をきたし、神経筋制御に沿って退化や進化を 遂げてきたのでは?と考えられるところもあります。



ゲンコツを握って肘を曲げて力を入れると力こぶが出ます。この力こぶは肘の下から肩甲骨まで繋がっている上腕二頭筋と言う筋肉です。オンライン勤務になり、デスクワークの時間が増えたかと思われますが、肘を曲げて作業し続けていると、上腕二頭筋が短く縮こまり固まってしまいます。

つまり、上腕二頭筋が繋がっている肘と肩甲骨の距離が短くなり、肩甲骨が下に引っ張られたりして、肩こりや首の痛みの原因になることもあります。姿勢の特徴は、肩が前方下方に引っ張られ、首が前に出てあごが上がっていると思います。医療機関でレントゲン撮影されると、この姿勢はストレートネックですねと言われるかも知れません。



この姿勢が長くなると、首の筋肉は緊張し痛み等を発生させます。

上腕二頭筋が土方筋のように硬くなることが、首の痛みの始まりでもあります。首には元々そんなに筋肉がありませんし、筋肉の長さや腱の緊張を感知している筋紡錘や腱紡錘も少ないので、脊髄を介して感覚ニューロンで小脳と大脳皮質に繊細に伝えることが出来ませんから、ストレートネックは改善しないばかりか、首や肩のコリ痛みも解消され難い状態になります。

上腕二頭筋が動きを制限しているかどうかで。筋肉が硬くなっているかどうかが分かります。チェックする方法は、直接上腕二頭筋を押すのも良いですが、やまおく体操のコロコロ体操でチェックすると、他のどの部分にまで影響しているか?観察することも出来ます。

筋肉はバネのようなものですから、正常の筋肉であれば押しても痛くありませんし、コロコロ体操も軽やかに出来るはずです。また体幹の捻り動作もスムーズになりますから、腰だけでなく股関節・膝・足首まで動きが滑らかになるはずです。


コロコロ体操A・コロコロ体操B



コロコロ体操Aは、腹直筋と腹斜筋を効率的に刺激出来るトレーニングです。また、初心者の方で、体幹トレーニングや、腹筋が、難しくてどうしても出来ない場合のトレーニング方としても採用されています。細マッチョ腹筋を目指しましょう。

コロコロ体操Aとは、腹直筋と腹斜筋を鍛えるためのトレーニングですが、腸腰筋への負担が、少ないため、腰痛等、故障に悩まされた方にも効果的です。また、お腹のたるみを解消し、くびれを作利、バランスをとらなくてはいけないため体幹部を鍛えるのに効果的です。

肘引き体操



肩を覆う筋肉(三角筋)は、上半身の中で、比較的体積の大きい部位です。三角筋は、前部・中部・後部に分けられ、全て肩関節を動かすのに異なる機能を持っています。

肘引き体操では、前部・中部・後部の全ての部分を鍛えられます。肩関節周辺の可動域を広げ、日常生活だけでなく、あらゆるスポーツにもお役に立てます。目線より上に、腕をあげることが、少ない一般の方には、三角筋を鍛えることで、なで肩等も解消されますので、衣装を着られても、姿勢良く、健康的に見えます。

腕上げ体操
腕上げ体操は、大胸筋に効果のある種目です。一般的な大胸筋トレーニングが、横方向に収縮刺激を加えるのに対し、この種目は、縦方向に刺激を入れることのできる数少ない種目です。刺激に変化をつけたい大胸筋の発達停滞期などにメニューに組み込まれることも多い体操種目です。



腕上げ体操は、大胸筋の拮抗筋である背中の筋肉・広背筋にも効果の高いトレーニングです。特に、ぶら下がり運動等以外での自宅背筋トレーニングでは、鍛えにくい広背筋側部にも効果がありますので、プチ逆三角形体型を目指す愛好家にとっても、重宝する種目として知られています。

この3つの体操を3〜5周行ってみましょう。

テレビでお馴染みの「肩こり解消」でご紹介したやまおく体操をした後に、「コロコロ体操」をやってみて下さい。動作が軽やかに出来るようになるはずです。


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