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筋肉ガイド 肩

肩まわりで硬くなりやすい僧帽筋。 僧帽筋の重要な働きは、腕の上部外側にある三角筋の働きを助けるために肩甲骨を安定させることです。 この僧帽筋の働きにより、肩に物を担いで運ぶことが出来ます。

例えば、デスクワーク時は、腕を前に出し、猫背の姿勢になるため、 予測姿勢調整能により、肩甲骨は、外に広がらないように、僧帽筋が、やや伸びた状態になるように、程良く硬くなります。

硬くなりやすいのは、 僧帽筋の上部・中部。 共縮によって、肩甲骨と上腕骨を繋ぎ、肩関節を動かすときに働く、棘下筋、小円筋、大円筋です。



肩周りの筋肉が硬くなると、わきの下にある棘下筋、 小円筋、大円筋が伸びず、 腕を上げにくくなる 。僧帽筋が縮まず、 肩甲骨を寄せられない。 胸や腕が開かなくなる 内胸になる。 無理矢理上げることで 四十肩・五十肩に なることもありますので、男性、女性ともに肩こりの解消や予防のために僧帽筋が、衰えないように運動を行いましょう。

また、肩周りの筋肉は、迷走神経によって繋がりますので、左肩の筋肉が、緊張して、肩こりが、発生する場合は、肝臓、右肩の筋肉が、緊張して、肩こりが、発生する場合は、胃腸が、疲れていることもありますので、なかなか改善されない場合は、医療機関への受診をお勧めします。


筋肉ガイド 首

首で硬くなりやすいのは、後頭下筋群や僧帽筋の上部、脊柱起立筋。 首の筋肉が硬くなっているヒトが、首を前に傾けると、筋肉が伸びずにハリを感じます。 首を後ろに曲げようとすると、これらの筋肉がうまく縮まず、曲がりません。

一般的に背骨と呼ばれる脊柱は、1つの骨ではなく、椎骨という小さい骨が、積み木のように積み重なっています。上から7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰痛、そして、仙骨と尾骨からなる5部構成となっています。

これらの椎骨は、真っ直ぐ積み上げられている訳ではなく、S字カーブと呼ばれる湾曲になっています。
頸椎は、やや前方に湾曲し、胸椎は後方に、そして腰椎が再び前方に湾曲しています。この脊柱のS字カーブは、二足歩行である人間が、獲得した、最も特徴的な骨の構造といえます。

しかし、身体をあまり動かさず、長時間デスクワークをする多くの現代人は、脊柱が、ゆがむようになり、さまざまな身体の不調が現れるようになりました。


筋肉が柔らかい状態とは、血管が拡張され、血液が豊富に流れ、筋肉があたたかく、 なおかつ弾力性に富んだ状態の時を言います。 加齢や運動不足に伴い、筋肉の弾力性が痩せてくると 疲れやすくなるうえに、動かさないためにさらに硬くなってしまいます。

筋肉は、人間本来のホメオスタシス ( 恒常性 ) によって、自発的にコントロールされています。マッサージやストレッチは一時的に 良くなりますが、継続的に効果がないのは、労わりすぎて、自発的 にコントロールできにくくなり、何かをしてもらわないと良くな らない状態を作ってしまうからです。

よって、ホメオスタシスを うまく機能させるため、重りや負荷を使っての程良い運動を、 継続的に行うことが大切です。


筋肉ガイド

体幹や四肢を繋ぐ関節の周りには、いろんな角度に身体を動かせるよう、大小の筋肉が、複雑に配置されています。本来、良く動く筋肉が、硬くなりやすいのです。体幹や肩関節、股関節は、本来、良く動く部分です。多様な方向に動き、可動域も大きい。しかし、座りっぱなしなどの状態が、長く続くと、身体を捻ったり、肩や股関節を大きく動かしたりする機会が、少ないため、血流が、滞り、筋肉が、硬くなります。

筋力低下、または、脱力とは、筋肉の力が、低下することで、どれだけ頑張っても筋肉を正常に動かすことが、出来ない状態を指しています。何故か?、これらの用語は、誤った使い方をされたまま、巷に広がっています。多くの人は、筋力は、正常であるにも関わらず、単なる疲労感を脱力感と表現したり、痛みや関節のこわばりが、原因で動きが、制限されているのに、筋力が落ちたと思い込んで表現しています。筋力低下は、神経系の機能障害の症状であることの方が、多いのです。

通常、筋肉の動きは、脳と筋肉との間で、神経を介して情報が、伝達されることは、よくご存知のはずです。時々、感覚が、筋肉を動かすきっかけとなることがあります。例えば、熱いものを触った時、さっと手を引いたり、チクッとトゲが、お尻に刺さって、飛び上がったり、ポケットの中にある金銭硬貨の形を、指先で感じて、これが、100円と、ポケットの中から、コインを探り当てたり出来るは、感覚受容器でもある皮膚によって、その物体の感触を判断出来るからなのです。こうした情報は、脳に伝えられ、脳は、どう反応するかの司令を筋肉に送ります。このタイプの情報交換は、2つの複雑な神経伝達経路に沿って行われます。



筋組織の量も正常でなければならず、神経からの信号に反応して筋肉を収縮させる能力が、組織に備わっていなければなりません。脳、脊髄、神経、筋肉、神経筋接合部の経路のどこかに、損傷が、起きた場合や、経路の何処かが、病気に侵された場合、本当の筋力低下(脱力)が、起こります。

筋力低下は、突然現れることもあれば、徐々に現れることもあります。体内の全ての筋力が、低下することもあれば、一部の筋力のみが、低下することもあります。例えば、脊髄損傷の部位によっては、脚にだけ筋力低下が、起こることもあります。現れる症状は、どの筋肉が、侵されるかによって異なります。

例えば、胸の筋肉で筋力低下が起きると、呼吸困難を来たすこともあります。眼を動かす筋肉で筋力低下が起きると、ものが二重に見えたりすることもあります。筋力が、完全になくなることを麻痺と呼んでいます。筋力低下の原因によっては、他の症状が、みられることもあります。筋力低下には、チクチク感、ピンや針で刺されるような感覚、しびれなどの、感覚の異常を伴うこともあります。

原因に関わらず、信号を伝える経路うち、同じ部位の機能不全は、同じような症状を引き起こすため、筋力低下の原因は、部位によって分類されます。すなわち、脳を侵す病気、脊髄を侵す病気、末梢神経を侵す病気、筋肉を侵す病気、神経と筋肉の接続部を侵す病気に分類されます。しかし、なかには複数の部位を侵す病気もあります。


首:後頭下筋群、僧帽筋、脊柱起立筋
肩:僧帽筋、小胸筋、棘下筋、小円筋、大円筋
腰:多裂筋、回旋筋
股関節:腸腰筋、大腿筋膜張筋、短内転筋、恥骨筋、深層外旋六筋
脚:ヒラメ筋、後脛骨筋

ですので、日常生活の中に、軽い運動を取り入れるなどで、筋肉を介して、脳に信号を送り返すことによって、身体は、丈夫になり、筋力、筋持久力、バランスなどの能力の改善も期待されます。やまおく体操は、正しい信号を、脳から神経を伝わり、全身の筋肉へ送れるように、身体の動きを促します。筋肉ガイドを参考に、定期的に行うことで、筋肉、血管、神経が、柔らかくなり、本来、人間が持っている動きを取り戻すことが、出来ます。


ハードウエアーとソフトウエアー

僕達は、神経と筋肉の繋ぎ目を良くすることで、身体の機能性を回復させる「やまおく体操」をベースに、D.R.Eマシン、リセットバイク等のハードウエアーにて、具現化に成功しました。

この専用マシン類は、大脳皮質からの随意的指令が、然程、動作の途中で続くこともなく、脊髄から無意識的に起こる指令を反射的指令により動作させることが、可能な仕組みになっており、運動後に、筋肉・血管・神経が、弛緩され、ほぐれた感があります。

また、継続的に利用することで、小脳に保存されているこれら一連の動きを内部モデルとして残すことが出来ます。動作に求められる酸素需要を強度と規定しますと、ここでの運動強度では、自律神経は、交感神経優位でもなく、副交感神経は、抑制された状態にあると思われます。

D.R.Eマシンやリセットバイクでは、子供に良い発育や高齢者の自立を促し、脳・血管系に疾患のある方々、また障害が残る方々に対しても、ご安心してご利用頂けるものと思います。



自律神経系の活動が、心拍間隔を変動させる仕組み、また、反対に、心拍間隔の変動から自律神経系機能の活性度を推定していましたが、アプリで表現することで、誰でも、簡単に、気持ちを可視化することに、僕達は、成功しました。興味ある方は、山奥慎一 心拍変動 で検索して、論文を読んで見てください。

自律神経系の働きで交感神経優位や副交感神経が優位になるなどの計測・評価を、この気持ちの可視化システムを応用しております。


スポーツや音楽等の練習とは

ラケットやバットなどの道具を使うスポーツでは、道具を身体の一部として使いこなすため、予測姿勢調節による無意識での動作を獲得するために、ある程度の反復練習による修正も欠かせません。

姿勢を変えると、血流や血圧も変わりますが、小脳は、こうした変化にも臨機応変に対処しています。筋肉内に血液を供給する血管は、自律神経系に支配されています。



小脳から筋交感神経という特殊なラインを使って、運動を行う筋肉が、血管の抵抗を高めて血圧を保ったり、筋細胞の必要とされる酸素(酸素需要)に対しての血流量の増大をさせるなどの内部環境を整えています。

これ等の生理学的見地より、大脳皮質(脳)からの随意的な指令に対し、脊髄から無意識的に起こる指令を反射的指令と呼んでいますが、大脳皮質からの随意的指令が、動作の途中で強く続く従来の筋力トレーニングは、せっかく反射で起こったしなやかな動作をも制限し、血流阻害などを引き起こします。

その結果、筋肉が、パンパンに張ったり、身体が、重く硬い動きになったり、怪我や故障の原因にもなっていたと考えられます。


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