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脊椎α運動ニューロンと筋収縮

一次運動野の神経細胞の興奮によって生じるインパルス信号を、下位の運動系に伝達する皮質脊髄路は、軸索の大部分が延髄で交叉し、対側の脊髄を下行しているため、随意的な筋の活動は、主に対側皮質の神経指令によって調節されることになります。



覚醒状態の人における皮質脊髄路の興奮性は、対側の一次運動野に対する経頭蓋磁気刺激 (transcranial magnetic stimulation: TMS) によって被検筋から生じる運動誘発電位 (motor evoked potential: MEP) の振幅変化によって評価されています(Rothwell et al. 1991; Di Lazzaro et al. 1998)。

被検筋を随意収縮させると、 MEP が、安静時よりも大きくなり、その程度が、収縮強度に依存することが広く知られています (Rothwell et al. 1991; Taylor et al. 1997; Di Lazzaro et al. 1998; Martin et al. 2006)。


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