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継続的なトレーニングで美肌も造る

先日配信させて頂いた美肌トレーニング、沢山のご感想をありがとうございました。中には、先生のお肌が綺麗なので信用していますよと伝えられ、何だか恥ずかしく嬉しくなりました。30数年前に私が考案した「やまおく体操」は、反射を伴う動作をリズミカルに繰り返すことで脳(大脳皮質)を程良く刺激し、筋肉の伸び縮みを円滑にさせています。また複数の体操を組み合わせることで、みなさんが訴えられる不調や悩みの箇所を解消出来るものともなっております。

肌も筋肉と同じく脳につながっておりますので、脳の働きを正してあげると美肌造りにも繋がる訳です。これらは、ヒトが元々持ち得た機能を応用させ、長年の研究と実践を通じて経験的に知り得たものですから、それだけでは行けません。学生を卒業後も必要とあれば多くの研究論文も読ませて頂いております。

先日、興味ある文献を見つけました。2023年6月23日立命館大学スポーツ健康科学部の藤田聡教授らの研究チームが、ポーラ化成工業株式会社との共同研究において、 有酸素性運動と筋力トレーニングの両方が皮膚の弾力性と真皮構造を改善させること、特に筋力トレーニングは真皮の厚みを増加させ、若々しい外見に貢献する可能性があることを世界で初めて明らかにされたのだそうです。

皮膚は主に表皮層・真皮層・皮下組織の3つの層で構成されている臓器です。日本人(成人)の平均でおよそ1.6㎡(畳1枚分)となり、体重の約15%を占めています。皮膚の弾力に影響する成分は、コラーゲン(膠原繊維)・エラスチン(弾性繊維)・ヒアルロン酸(基質)です。皮膚を層別に考えると、表皮の下部に存在する真皮が皮膚の弾力に大きく影響しています。



真皮は表皮の15~40倍の厚さがあり、乳頭層、乳頭下層、網状層の3層構造をしています。そのうち、網状層は線維成分が密な結合組織であり、弾力の源となっています。

真皮を構成する成分は、線維性組織を形成する間質成分と細胞成分の2つに分類されますが、主成分である間質成分は、大部分がコラーゲン(膠原繊維)から構成されており、その他にエラスチン(弾性繊維)・ヒアルロン酸(基質)などであり、これらをまとめて細胞外基質(細胞外マトリックス)と呼んでいます。また細胞成分は、線維芽細胞・マクロファージ・肥満細胞・血管・神経などです。



有酸素性運動と筋力トレーニングは、どちらも皮膚老化の指標である皮膚弾力性と真皮構造を改善し、その機序として運動による血中成分の変化が皮膚の重要な層である真皮の細胞外基質(ECM)を増加させます。筋力トレーニングにより血中炎症性ケモカイン(CCL28 とCXCL4)が減り、 その影響で真皮のECM の一種バイグリカンが増えるため、加齢により薄くなっていく真皮の厚みも改善しています。

これまで運動は脳や筋肉の老化に対してアンチエイジング効果を示しますが、皮膚に対してどのような効果をするかについてはよく分かっていなかったのに、とても凄いことです。

運動が健康だけでなく美肌にとっても良い作用があることが科学的に示されたことで、これまで運動にご縁のなかった方々までもが運動を始めるきっかけや継続するモチベーションとして役立つことでしょう。


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