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寒い時に熱を作る仕組みについて…Ⅰ

身体は、皮膚から寒さを感じると脳にその情報が伝わり、熱を作る仕組みが無意識のうちに働き体温が下げないようになっています。熱を作る仕組みは、寒さの程度に応じて次のように段階的に働きます。

褐色脂肪細胞で熱を作り、体温を下げないようにする
脂肪細胞には、いわゆる皮下脂肪や内臓脂肪などの白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類が存在します。白色脂肪細胞は細胞内に栄養を脂肪として貯蓄しますが、褐色脂肪細胞は脂肪を分解し熱を産生することで体温の調節をします。特に寒い環境下では、交感神経の活動が高まるにつれて褐色脂肪細胞が活性化し、体温が下がりすぎないよう熱を産生します。



これまで褐色脂肪細胞は乳児期にのみ存在し成長するにつれ消退すると考えられていましたが、成人であっても肩甲骨周囲や脊椎周囲に限局して存在していることが分かりました。褐色脂肪細胞の機能低下や数の減少が、生活習慣病やメタボリックシンドロームの原因になることが分かってきました。


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