ホームブログリコンディショニング寝違え

ブログ

寝違え

一般的に寝違えと呼ばれる症状の多くは、医療機関で受診すると首周辺の筋肉が軽度の肉離れを起こしている状態と言われると思います。

例えば、片腕の重さは約4〜5キロです。右腕を前に差し出すだけでも重心の位置は、前になるはずです。ペットボトルを持つと更に重心が前に振られます。それでも倒れないのは、腕を伸ばす前に、重心が前へ移動しても平気なように体幹や下半身の筋肉を適度に制御・抑制するからです。これを予測姿勢調節能と呼んでいます。



人間の頭部は、正面から見た首の幅に対して中間の位置にあるのが望ましいのですが、睡眠中など姿勢を変えることでどうしてもその位置からずれがちです。長時間にわたって首がおかしな方向に曲がったままになっていると、首の筋肉が部分的な阻血状態になり筋肉も凝り固まりやすくなります。

この一連の命令も小脳が深く関わっています。



スポーツが下手な人は、身のこなしの巧みさや、スキルの上達に関わっているのは、運動ニューロンではなく小脳と大脳です。小脳は、大脳の10分の1程なのに、1000億個以上と大脳よりも多くの神経細胞から構成されています。サッカーやバスケットボールのドリブル、自転車の乗りこなし、楽器の演奏などの動きは、慣れれば無意識で動かせますが、姿勢や重心をこまめに制御し、手足を協調してタイミングよく動かす複雑な情報処理が欠かせません。このデータ処理のプログラムが書き込まれているのが、小脳。脳科学では、これら一連の動きを内部モデルとして小脳に保存されていますから、寝違えを頻繁に起こし、癖になっているのかな?と感じられることもあります。

予測姿勢調整能を崩してしまうような動きでストレスを加え続けた状態で起床時に急に頭首を動かすと、寝違えになったりします。

また、ほぐれたのを感じるヨガ・ストレッチ等の筋を長く伸ばす動作は、大脳皮質(脳)からの随意的指令が、動作の途中で強く続く続くために、逆効果につながります。

本来は、誤った動きを学習してしまったの(神経と筋肉の調和)をやまおく体操によって整え、本来の動きのキレやしなやかさを取り戻すと良いのですが、寝違えたときの対処法としてご紹介します。

先ずは、チェックしてみましょう


テレビでお馴染みの「肩こりの解消に良いやまおく体操」の中に登場するチェック法で身体の動きをチェックしてみましょう。やりにくかった側を覚えておいてくださいね。

寝違え予防改善のやまおく体操プログラムをご紹介します。

肘かわし体操



肘かわし体操は、肩周囲の筋肉を刺激することができ、上半身でも大きな部分を占める三角筋周辺の筋肉群をしっかりして、姿勢の良い身体造りが、出来ます。

また、ボクサーやラグビー選手の上半身を見てわかるように、肩周囲が盛り上がっていると思います。このような強くたくましい身体のアスリートは、逆に慢性的な肩こりに悩まされている方も少なくないので、なるためには、肘かわし体操のような三角筋周辺の筋肉群を刺激するトレーニングは、欠かせません。

腕の最上部に位置する上腕三角筋も同時に刺激出来るため、二の腕の振袖状態が、気になる方にも、お勧めです。

肘引き



肩を覆う筋肉(三角筋)は、上半身の中で、比較的体積の大きい部位です。三角筋は、前部・中部・後部に分けられ、全て肩関節を動かすのに異なる機能を持っています。

肘引き体操では、前部・中部・後部の全ての部分を鍛えられます。肩関節周辺の可動域を広げ、日常生活だけでなく、あらゆるスポーツにもお役に立てます。目線より上に、腕をあげることが、少ない一般の方には、三角筋を鍛えることで、なで肩等も解消されますので、衣装を着られても、姿勢良く、健康的に見えます。

座ってななめ上体振り子



腹筋には、腹直筋と腹斜筋から、構成されています。腹斜筋は、腹直筋に比べ、刺激の与えにくい部位ですが、座って斜め上体振り子体操は、腹斜筋を刺激出来るトレーニングです。

脊柱起立筋や腰方形筋等も刺激できますので、正しい姿勢作りや、腰痛、背部痛予防につながります。背中のアーチをかっちり固定して、動作することが、大切です。体幹は、どの筋力トレーニングにも重要な項目ですので、鍛えておきましょう。

この3つの体操を3〜5周行ってみましょう。テレビでお馴染みの肩こりの解消に良いやまおく体操の中に登場するチェック法で身体の動きをチェックしてみましょう。やりにくかった側の動きが良くなり、寝違えも解消されたでしょう?


一覧に戻る

お問い合わせ・お申し込み