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お散歩の科学 Ⅲ

朝散歩をすると、よく眠れるようになる
日本人の5人に1人は、眠りに関して何らかの障害を抱えていて、不眠に悩んでいます。

最も効果的なのは、朝のお散歩です。朝に歩いて朝日を浴びると、脳内の体内時計が24時間周期に正しくリセットしてくれます。同時に脳内ではセロトニンが分泌されます。

このメカニズムは、日光を浴びると眠くなるメラトニンの分泌が抑制され、代わりに脳を覚醒させるセロトニンが分泌されます。メラトニンは、目覚めの日光を浴びてから14時間後に再分泌されて眠気を誘います。お散歩中に朝日を浴びたらその日の夜は快眠できるという訳です。



メラトニンの分泌を止めるには1500~2500ルクスの明るさの光が必要ですが、部屋の明るさは500ルクスほどですから、朝おきて日光を浴びていない場合は、自分は目覚めたつもりでもメラトニンは分泌され続け、体内時計もズレてしまいます。

日光を浴びるとすぐに眠くなるケースもありますが、それは体温が上がることでリラックス効果を得ているからかもしれません。朝散歩をして14時間後にメラトニンの再分泌によって眠くなるという仕組み以外に、人は、疲れたら眠くなるという性質があります。歩いて日中できるだけアクティブに過ごしていれば、睡眠圧(眠気)が高まり、ぐっすり眠れるようになります。


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