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研究は、どんなテーマから入っても、必ず、その人が、一番必要としてるヒントにたどり着きます。

本当の質問は、相談する人も事前にわからず、相談することで、相談するべき質問がわかるようになります。不思議だね。

運動中に背中痛められたと訪ねて来られたゴルフの男性。痛み止めの服用と、ありとあらゆる治療をされていたと自慢されてましたが、原因は、骨折でした 涙。

痛めたら、先ずは、医療機関に受診しましょうね。ネット等の誤った情報に踊らされると、良くなるものも、なかなかならないかも…



脳出血には、くも膜下出血と、脳内出血の2種類が、あります。

硬膜の下に、くも膜、くも膜と軟膜との間に、くも膜下腔が、あります。くも膜下腔には、脊髄液があり、その中に動脈が、浮いている状態です。この動脈に、こぶ(動脈瘤)が、できることが、あります。原因は、分かりませんが、このこぶが破れたとき、くも膜下に血液が、流れます。これを、くも膜下出血と呼んでいます。



CTでは、血液のように、水っぽいものは、白く写ります。脊髄液は、くも膜下にあり、脳の周りにありますから、このCT画像のように、白くなります。



太い血管から、脳の組織内に細い血管が入り込んでいます。この血管が切れたとき、出血したのが、脳内出血です。以下の図のように、くも膜下の脊髄液には、血液が、混じりにくいことが、多いです。



出血は、限られていますので、CT画像のように、塊として、白く見えます。くも膜下出血の場合、出血量が、少ないので、白さが、薄いのが、特徴です。



くも膜下出血の原因の血管は、脊髄液に浮いている血管です。脳内出血の原因の血管は、これらの血管から、脳組織に入り込んだ細い血管です。出血した場合の見え方が、異なるのは、その所為です。

肩コリや、首コリ、揉み解したら、良くなると思われている方々も少なくないかと思います。最近では、もみほぐし専門店みたいなのが、増えたのは、ある意味、需要に応じてだと思われます。

そのコリって、肉体的疲労からでしょうか?それとも精神的疲労からでしょうか?同じようなコリとして感じていらっしゃることでしょうが、全て、脳により抑制制御された結果ですので、揉み解して、本当に良くなっているのでしょうか?

研究は、どんなテーマから入っても、必ず、その人が、一番必要としてるヒントにたどり着きますが、医療技術が、進歩しても、血管系の病は、増える一方です。その辺りを疑うことが、最初のきっかけでした。


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