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人体のカーナビゲーションシステム

小脳と大脳皮質には、目から入ってくる視覚や何かに触れた時の触覚といった外部情報に加えて、筋肉と関節からの内部情報が、常に入力されています。

筋肉内には、筋紡錘。筋肉の末端で骨につく腱には、腱紡錘というセンサーが、付いています。筋紡錘は、筋肉の長さ、腱紡錘は、腱の緊張を感知していて、脊髄を介して感覚ニューロンで、小脳と大脳皮質に伝えています。これを、深部感覚と呼んでいます。



深部感覚を元に、大脳皮質には、カーナビゲーションシステムのように、身体の地図が、描かれており、姿勢や運動の制御をナビゲートしています。小脳は、筋肉や腱から送られてくる内部データをモニタリングしつつ、運動時に協調して働く複数の筋肉を自在に操っています。

例えば、肘を曲げる時には、上腕の前側にある上腕二頭筋が、収縮すると同時に肘を伸ばす働きをする上腕三頭筋が、弛緩しています。二頭筋と三頭筋が、同時に収縮すると肘を曲げたり出来ませんから、無意識であっても、深部感覚を頼りに小脳と大脳皮質が収縮と弛緩の指令を上手く切り替えられています。


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