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ゆとり〇〇が及ぼす影響について

もう5年くらい前から、米国のランニングブームに陰りが出ています。何でもそうですが、良い時と悪い時があるものです。

民間団体ランニングUSAによると、1990年代から増えていたマラソン大会などの完走者は2013年辺りから減少しています。特に18~34歳のレース離れが主な原因とみられるそうです。

彼らは、ミレニアルと呼ばれる世代。米国最大の人口層です。デジタルネイティブと呼ばれるミレニアル世代。幼い頃からデジタル機器やインターネットに接しているため、FacebookやTwitterなどのSNSに積極的に参加しています。

コレまでの世代は、個人主義の傾向が強かったのですが、このミレニアル世代は、共同体への帰属意識が強く、社会奉仕やボランティアに積極的。

大会参加費の高騰も原因の1つかも知れませんが、若者を中心にグループで楽しむ屋内でのフィットネスの人気が高まっていると言われています。でも、新型コロナによって、苦渋を強いられていますので、今は、お家の中かも知れませんね。

競争するより運動を楽しみたいという意識の変化も背景にあり、ラクに健康のためになる運動をといったミレニアル世代特有の性格。

旅先で観光を兼ねて走る旅ランは、人気が高かったのですが、しばらくは、行き来出来ない状況が続きますので、常に新しいものを求める傾向の若者に対して、お家の中で、何を求められているか?新しい発想や工夫が必要だと考えられています。



我々日本人が迎えるであろう社会課題は、ご高齢の方々ばかりではありません。2025年に中学の部活が廃止されます。希望者入部制になった地域や、既に部員募集を辞めた地域もあります。中体連と民間スポーツクラブとの双方に所属する優秀なアスリートから、次々に学校の部活動から脱会し始めています。

中体連主宰の大会の運営・会計・役員手配・消耗品の購入・会議等の出席・大会登録の取りまとめの大半は、教員や元教員によるボランティアが、行って来ましたが、最近では、専門種目教員の不足、高齢化により、民間スポーツクラブにも頼る形になりつつあります。中体連の大会を企画運営となると、週末や祝日になるため、民間スポーツクラブの人材は、仕事を休んでまで参加すると、大きな負担となっていました。

土日祝日などの休日は、早くから地域部活動として、地域の活動に位置づけ始め、指導や大会の引率を担う民間スポーツクラブや、地域のスポーツ指導者、退職した教員などの人材を確保しているところも出始めていますが、学生さん全員が、移籍するには、様々な社会課題も伴い、難しいのが、現状です。

現在は、公立中学校が対象ですが、指導を希望する教員には、学校との関わりも無くなるため、勤務外となりますが、引き続き指導に携われる仕組みにもなっています。そして、先日、文科省は、高校でも同様の取り組みを始めるとの考えを話していました。

こちらもスポーツビジネスに、少なからず影響を及ぼす事でしょう。

部活動は、日本社会で常識とされている組織の中での先輩後輩関係、礼儀、ルール、リーダーシップやフォロワーシップを学ぶ場として機能してきたところもありますが、それも、無くなる恐れがあります。私たちの業種から、どのように関われるか?お役に立てられるか?も課題となっています。


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